脂肪酸考

中性脂肪やLDLコレステロールを増加させ、生活習慣病のリスクを高める」と忌み嫌われてきた飽和脂肪酸

ところが、『飽和脂肪酸を避けよ」は根拠なしとか、バターを食べていい。とか風向きが変わってきてる。

『飽和脂肪酸を避けよ」は根拠なしの著者が、原著を送ってくれたので以下に抄訳する。

「単価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)をたくさんとり、飽和脂肪酸(ビーフやバター)を控えれば心臓に良い」という根拠はない。

根拠となった図は以下のとおり。

Fig1

RRは相対リスク(Relative Risk)で、左寄りな方が低リスクです。

用語解説

  • saturated fatty acids=飽和脂肪酸=パルミチン酸、ステアリン酸=牛肉、バター、ラード
  • monounsaturated fatty acids=ω9系単価不飽和脂肪酸=オレイン酸=オリーブ油、キャノーラ油、菜種油、落花生油、米油
  • ω-3 fatty acids=ω3系多価不飽和脂肪酸=αリノレン酸・エイコサペンタエン酸・ドコサヘキサエン酸=しそ油、亜麻仁油、えごま油、青身の魚
  • ω-6 fatty acids=ω6系多価不飽和脂肪酸=リノール酸・γリノレン酸・アラキドン酸=マーガリン、月見油、ここ椰子油、パーム油、大豆油、グレープシードオイル
  • Trans fatty acids=不飽和トランス脂肪酸=コンパウンドクリーム、牛脂、バター、ショートニング、ファットスプレッド、マーガリン
  • α-Linolenic=αリノレン酸
  • long-chain ω-3=DHA・EPAなどの魚油

「Total Saturated Fatty AcidsのRRが1.02なので『飽和脂肪酸がNG』とはいえない」「ω-3系、ω6系の多価不飽和脂肪酸を多くとるとよいともいえない」と結論してる。先日アップした魚油をとると短命に通ずる。

けど、上の図を見ると、ω-3系のRRは(有意差はないのかもしれないが)左のほうに位置してるがなぁ。

<結論>

  • 「牛肉やバターは全然ダメっていうわけでもない」のが最近の風潮。

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2014年4月12日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:脂肪

肉やバターで認知症が進む。

赤肉、バターを食べると、アルツハイマーになりやすくなる」ということなので、原著を読んだ。

要約すると

1.飽和脂肪酸が多い食品(牛肉など)をとると、認知症になりやすい。

2.単価不飽和脂肪酸を含む食品(オリーブオイルなど)をとると、認知症になりにくい。

3.総脂肪摂取量、多価不飽和脂肪酸(植物油、魚油など)、トランス脂肪酸(マーガリンなど)は無関係。

この論文では、多価不飽和脂肪酸のω3系(魚油)とω6系(植物油)が一緒くたで、評価されている。

両者を分けて考察した文献では

1.ω6(植物油)系をとったグループは認知能は低い。

2.ω3(魚油)系をとったグループは認知能が高い。

上記、二文献から分かるのは

悪玉=飽和系・ω6系 vs 善玉=ω3系・ω9系

という予定調和な構図である。

 

では、善玉同士の

ω3系 vs ω9系だと、どちらがよいか

 

正しい油の選び方」によると、

ω9系のオリーブオイルは

1.脳卒中ラットの寿命を短縮する1)

2.大腸の化学発がんを異常に促進する2)

ω3魚油系のほうが、よさそうだな。

 

<結論>

1.ボケたくなければ、牛肉はあまり喰うな

2.ω3系魚油≧ω9系オリーブオイルで不飽和脂肪酸を摂るべし

 

1)奥山 治美, 市川 祐子, 國枝 英子. 『油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学 (健康双書)』 農山漁村文化協会(2008) p.112-115.

2)同上 p.125-126

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2012年5月24日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:認知症

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