カロリス模擬薬

大内尉義先生の論文を片っ端から読んでみた。が、レスベラトロール代替薬の記事はみあたらなかった。。

そこで、抗加齢雑誌のバックナンバーをあたってみると

解糖阻害薬 2-deoxy-D-glucose, iodoacetate acid
IGF-1阻害薬 soy isoflavones, flavonoids
2型糖尿病治療薬 metformin, glipizide
抗脂血症治療薬 fenofibrate
抗肥満ホルモン adiponectin
NPY活性化剤 ghrelin
Sirtuin活性化剤 resveratrol
PPAR活性化剤 pioglitazone

 

 

 

 

 

 

上記が、カロリス模擬薬の候補のようだ1)

ひとつづつみていく(薬ミシュラン評価:★不可 ★★可 ★★★優)

  • 2-deoxy-D-glucose:人工的に合成されたグルコース類似物質で、解糖系、糖化反応、細胞成長を抑制する。→完璧な抗加齢薬になりうるだろうが、キツーイ副作用があること必定。よほど安全性が確認されない限り使えないのでは?★
  • iodoacetate acid:アルキル化剤で抗がん剤。怖。★
  • soy isoflavones:IGF-1阻害よりも促進的に働くという論文多し。★
  • flavonoids:フィトケミカル。IGF-1を阻害するという文献は確かにある。★★
  • metformin:安全性が高い。★★★
  • glipizide:日本では販売されていないスルホニル尿素剤。日本でもよく使われるアマリールと同様インスリン抵抗性を改善するらしい。だがインスリンをだしてβ細胞を疲弊化させるのであればmetforminのほうがよいな。★
  • fenofibrate:フィブラート系の抗脂血症薬剤。中性脂肪を下げる効果が高い。市販名はリピディル、トライコア。スタチン系薬と同様に横紋筋融解の副作用がある。★★
  • adiponectin:脂肪細胞から分泌されるホルモン。血中濃度が高いほど肥満を抑制する。ω3系のEPA、DHAやベルベリン(キハダやオウレンに含まれる、市販薬もある)をとると血中濃度があがるという報告有り。★★★
  • ghrelin:空腹時に胃基底部粘膜やすい臓のイプシロン細胞から分泌されるペプチドホルモン。growth hormone-releasing peptideから命名されているように成長ホルモン↑とか食欲を刺激するとかは今一感(+)だが、記憶・学習を向上させ、ストレス性欝状態を改善するとか、心臓の保護作用の記載があり、かなり良いもののようだ。分泌を促進するためには空腹になればよいのだから安全。★★★
  • resveratrol:レスベラトロール。★★★
  • pioglitazone:チオリダジン系血糖降下薬のアクトス。インスリン抵抗性を改善するが、体重増、浮腫をきたしやすい。なら、metforminでよいんでは?★

ほとんどが血糖降下作用のある薬剤であり、僕の持論「正常人にたいして糖尿病的治療介入を行うのがカロリスライフ」からすると、当然ともいえる。

 

<結論>

レスベラトロール、メトフォルミン以外ですぐ使えそうなのは、

  1. フラボノイド
  2. フィブラート系の抗脂血症薬剤

 

1)『アンチエイジング医学―日本抗加齢医学会雑誌 (Vol.5 No.4(2009.8)』 メディカルレビュー社(2009) p.53-61.

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