フォシーガ講演会きいてきました。

2014/5/8、垂水区医師会2F「2型糖尿病の展開」でSGLT阻害薬の講義がありました。講師は、神戸大学大学院 糖尿病・内分泌内科 坂口一彦助教授。

SGLT阻害薬は僕が輸入してるインボカーナ系の糖尿病薬で、今年は続々と発売される予定。

以下講義まとめ。

糖のサイクル

  • 糖の入り=食事から180g/日、糖新生+グリコーゲン分解で70g/日
  • 糖の消費=脳で125g/日、他臓器で125g/日
  • 腎臓は180g/日排出し、同時に180g/日再吸収という一見無駄なことをしているが、これは糖毒性をけすための最後の砦。血糖値が上がると再吸収が行われなくなり、尿中に漏れ出す。SLGT阻害薬はこの最後の砦の再吸収を阻害する。

SGLT阻害薬の効果

  • 正常者で(インボカーナの場合)3g/時間排出。つまり、50g-60g/日排出する。 薬量を増やしても排出量は増えない。
  • 3ケ月で2kg減量し、その後は減らない。なぜ減らなくなるかは不明だが、なんらかの代償機転(ホメオスターシス)が働くのであろう。
  • インシュリン感受性は骨格筋については改善するが、肝臓については増悪する。つまり、糖新生は起こりやすくなる。これも代償機転の一種だろう。コレステミンのんで肝臓でのコレステロール合成が亢進するのと同じ。
  • TG↓、HDL↑だが、なぜかLDL↑となる薬剤がある(フォシーガはLDL↑となる)機序は不明。薬剤によって異なるのでLDLをあげないものもあるかもしれない。
  • 腎臓の保護作用や尿酸低下作用、血圧降下作用がある
  • インクレチン関連ホルモンとしてGPL-1(膵臓β細胞保護)↑、GIP(加齢促進)↓また、PYY(食欲抑制ホルモン)↑。しかし食欲は増す?らしい。

選択性について

  • SLGT1は消化管、心臓、気管支にも存在する。SLGT2選択性が高いほうがよいかどうかは不明。
  • SLGT1の先天的欠損症の場合は重篤な下痢や、低栄養になることがある。しかし、SLGT2の先天的欠損症はほとんどが健常者。、

 

講師に質問した。

Q.「水をがぶがぶ飲んで、大量に排尿したら、糖もより出るのでしょうか?」

A.「その辺はまだよくわからない

 

<結論>

  1. カロリス模擬薬として十分使える。 選択性がないほうが、模擬薬としてはいいと思う。
  2. 今後データがそろってきてLDLを上げない薬剤があるなら更によい
  3. 食欲が増して、糖新生が高まるので、うかつに食べると効果が半減する。

 

 

(※)15-AGという血糖変動を見る指標は、尿糖が閾値を超した積分値をみてる。よって、まったくあてにならなくなるので、代わりにグリコアルブミン/HbA1cをみる。3くらいならOKだが4だとNG。

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2014年5月11日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:カロリス模倣薬

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