年末年始のカロリス

年末年始は、年越しそばやら、おせち料理やら、お雑煮!甘酒!お屠蘇!と反カロリスなイベントが目白押しだ。

普段のカロリス効果は吹き飛び、体重増&血糖も上がりぎみになる。下手したら肝機能が悪化する。

そこで、僕なりの対策。

1.うかれても最後の一線は超えないように。特に、カーボ祭りにならないようにする。主食はケトン食気味にし、別腹を減らしておく。

2.エクササイズのペースは保つ。これは肉知的なものと、N-backみたいな知的なものと両方。

3.メトフォルミンインボカーナバイエッタ系は増量。主食がケトン食気味なことに対してはゼニカル増量。

それでも、1Kgはオーバーする。これは、カーボにぶら下がった水分で、一日絶食すればもどる。

 

この「断食実行日」をあらかじめ決めておく。

すると、「あ’’~、ここで食すぎないようにしないと~」と歯止めがきく..かな。

 

<結論>

  • 食べ過ぎたら「休胃日

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インクレチンとアンチエージング

以前のエントリー

いまのところ、インクレチン関連薬は抗加齢学会的には注目されていないが、「正常人に対して糖尿病の治療を行う」≒抗加齢介入という観点からすると、レスベラトロールに匹敵する。

とかいた。

今月の抗加齢雑誌の巻頭言は「糖尿病治療の新しい展開 ー インクレチン(1)」で、そろそろ気がついてくれたかな~。

再掲す。

インクレチンとは食事摂取時に小腸から分泌されるホルモンであり、インスリン分泌を血糖依存的に促し、かつ、グルカゴンの抑制を行うものである。しかもβ細胞の保護作用が動物実験では確認されているということだ。

「血中インスリン血中濃度を低く抑えつつ、かつ、食後血糖上昇をおさえうる、しかもすい臓を疲弊させず保護する」のであれば、抗加齢的にいうことなしではないか

僕は、結果不良で、やめてしまった(←この記事の2012/1/30追記)

カロリス食は、食後血糖をあげないので、インクレチン薬のご利益が実感できない。むしろ、リバウンド的に後期の血糖が上がる感じがする。

会誌には

GLP-1は膵β細胞に直接作用し、アポトーシスなどを抑制する。また、心血管に対してGLP-1は保護的に働き、動脈硬化巣でもマクロファージの機能を抑制することで動脈硬化の進展を抑制することが報告されている。

とある。

このβ細胞の保護作用が簡単に測定できれば、抗加齢薬として使えるはずだ。

ただし、

DPPⅣ阻害薬を投与するとGLP-1ならびにGIP両方のシグナルが活性化される。

GIPは加齢促進なので、DPPⅣ阻害薬内服よりGLP-1作動薬皮下注のほうがよい。

<結論>

  • β細胞の保護作用が測定できれば、インクレチン関連薬を抗加齢目的で使用できる。
  • ジャヌビア内服よりもビクトーザ皮下注射。

1)『アンチエイジング医学―日本抗加齢医学会雑誌 (Vol.8 No.2(2012.4)』 メディカルレビュー社(2012) p.70-75

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DPP4-阻害薬について

2011年6月8日、垂水区医師会館2階で京都府立医大講師 福井道明先生による「DPP4阻害薬の位置づけ」を聴講した。

いまのところ、インクレチン関連薬は抗加齢学会的には注目されていないが、「正常人に対して糖尿病の治療を行う」≒抗加齢介入という観点からすると、レスベラトロールに匹敵する

インクレチンとは食事摂取時に小腸から分泌されるホルモンであり、インスリン分泌を血糖依存的に促し、かつ、グルカゴンの抑制を行うものである。しかもβ細胞の保護作用が動物実験では確認されているということだ。

「血中インスリン血中濃度を低く抑えつつ、かつ、食後血糖上昇をおさえうる、しかもすい臓を疲弊させず保護する」のであれば、抗加齢的にいうことなしではないか?

現在、市販されているDPP4阻害薬を比較してみる。

DPP4阻害薬の比較
薬品名 ジャヌビア エクア ネシーナ
肝臓、腎臓への影響 排泄 代謝 排泄
内服回数 1日1回 1日1回~1日2回 1日1回
DPP-4阻害の選択性 高い 低い 高い

 

 

 

 

じゃる日記」 から引用

万有や小野は就寝中にGLP-1活性を高める必要はないだろうということで1×で臨床試験を行いジャヌビアの用法が1×となっている。
一方ノバルティスは24時間GLP-1活性を高めた方がよいだろうと考えて2×で承認をとっている。
ただ一つ分かるのは、ジャヌビアを1×投与する場合、1×朝で投与すべきであって1×夕では効果が落ちる可能性が考えられること。
エクアの禁忌疾患は重度の肝障害。ジャヌビアやネシーナは腎障害禁忌。

じゃる日記」 から引用

ジャヌビアではDPP-4に対してDPP-8選択性が4000倍以上、DPP-9選択性が8000倍以上高いのだが、エクアではそれぞれ13倍、1.2倍程度だという。ネシーナはどちらも4000倍以上とジャヌビアと同程度の選択性がありそう。
この数字自体もどこまで信じていいのか分からないが、DPP-8やDPP-9を阻害することが皮膚障害等のSEを引き起こすことにつながるというサルでの試験結果があるらしい。
半減期はジャヌビアのt1/2≒12hr、エクアのt1/2≒3hr

旭川の薬剤師道場(ブログ)」から引用

ジャヌビアはエクアよりもDPP-4に対する選択性が高いのですが、ネシーナはジャヌビアよりもさらに選択性が高いようです。すなわち、DPP-8とDPP-9にはほとんど影響を及ぼさず、理論的にはそれに関連する弊害も起きにくいいうことになります。まだ、DPP-8とDPP-9に関しては未知の部分も多いですが、この部分も安全性に寄与するかもしれません。

やまんば 糖尿病を完治させる。」 から引用すると、

エクアでは添付文書に、
2.重要な基本的注意
(1)肝機能障害(肝炎を含む)があらわれることがあるので、本剤投与開始前、投与開始後1年間は少なくとも3ヵ月毎に、その後も定期的に肝機能検査を行うこと。
といった記述があるが、ジャヌビアでは肝機能の検査に関する記述は無いとのことです。

以上より考察すると、抗加齢的に使うなら
肝臓障害が起こりにくいほうがいい糖尿病じゃないので腎臓障害はおきていないが、サプリメント系はたくさんのんでるから肝機能を愛護したい。
DPP4選択性が高いほうがいい。成長ホルモンみたいに後になって「投与は間違いでした」となったときの被害が少ない。
半減期は長いほうがよいだろう。一生続けるなら薬剤アドヒランスは重要だ。

したがって、抗加齢目的ではジャヌビアが第一選択次点がネシーナエクアは不可という気がする。

※あくまで抗加齢目的です。エクアのMRはレセプターと共有結合なのでHbA1Cの降下作用は一番強いと力説しておりました。また、糖尿病治療の時には適応が取れている併用薬剤云々の問題もあるとのこと。

 

2012/1/30追記

DPP4阻害薬とビクトーザは、長期にわたって人柱実験を行ったが、現在は中断している。

理由は

  1. 食事直後の血糖上昇は抑えられるが、反跳的に後からじんわりあがりやすい。「胃排泄能抑制」と関係あるのだろう。
  2. 1の食直後抑制効果もだんだん落ちてくる。
  3. 自分自身でDPP4阻害薬、ビクトーザを使用しないコントロール期を作ると、コントロール期のほうが血糖値の推移が意外にも良好。

よって、正常人の抗加齢目的には使えない。

2012/11/15修正

ヤモさんからの指摘により「腎代謝」を「腎排泄」に変更しました。

また、ネシーナの内服回数は分2から分1に変更しました。

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