魚油を摂ると短命になる(かもしれない)2

魚油を摂ると短命になる(かもしれない)という記事に対する反響がおおきく、電話がクリニックにかかってきたのでさらに調べた。

“When it comes to fish oil, more is not better”

という記事によると

  • 魚油サプリは、かなり過大評価されている。
  • 魚油の効果について、1年以上追跡調査した研究は少ない。
  • 唯一4年以上継続調査した研究によれば、「心疾患と突然死が増加する」
  • 「健康人が魚油をとるとよい」というエビデンスは存在しない。
  • 毎日、数グラムの魚油をとると、健康を損なうかもしれない。

more is not betterというよりmore is dangerous!とすら読める。

さらに、

oxidativedamage

(SaFA:飽和脂肪酸、MUFA:単価不飽和脂肪酸)→参照 脂肪酸分類

TBARSの数字が大きいほど、酸化ダメージが大きい。

「ω3系の脂肪酸を取るほどに酸化ダメージがます→DNA,タンパク質、細胞構成成分を壊す。」とある。このあたりは、以前のエントリーで挙げた論文と同じ趣旨である。

この記事の結論は、

魚油ではなく、魚を食べよ!

魚油サプリを摂るならEPAやDHAではなくてタラの肝油ならOK

 

2010年の記事だけど、皆さん、関心が高いようで2015年現在も賛否両論のコメントがつづいている。

 

脂肪酸考にもかいたが、バターや牛肉も悪くないんじゃない?という風潮が一方であり、健康理論(?)にも流行り廃りがあり。。。なので、読書の皆さんも悩んで選択してください。

 

<結論>

僕は「魚油ではなく、魚を食べよ!」に一票!

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2015年5月31日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:サプリメント

オキュバイト プリザービジョン2講演会

「オキュバイト プリザービジョン2講演会」をANAクラウンプラザホテル大阪できいてきました。

プリザービジョン2の根拠となるAREDS2はAREADSの補完研究。目的は「ルテイン」「DHA・EPA(いわゆるω3系不飽和脂肪酸)」の有効性を見るであった。

m3のサイトなどでは「ルテイン、ゼアキサンチンは無意味だった」とあって残念な結果….と思ってたが、講演では

・ルテイン、ゼアキサンチンには意味がある。特に喫煙者や、緑黄色野菜を取っていない場合はβカロチンと置き換えると効果が高い。

・ω3系脂肪酸には意味なし。

ボシュロム主催で割り引く必要があるが、NIHのFAQにも同様の記載があり納得できる。

黄斑変性症の予防とて、以下の点が挙げられてた。

初期→「食生活とライフスタイルの変更」

中期以降→「サプリメントの積極的摂取」

黄斑は酸化ストレスを受けやすいので、上記対策はそのまま抗加齢に通じる1)

 

眼科医なので、随時追加報告します。

 

1)齋藤 昌晃, 飯田 知弘, SAITO Masaaki, IIDA Tomohiro. 加齢黄斑変性とアンチエイジング: Drug delivery system. 2009-03-13;24(2):103-108. Available from: http://ci.nii.ac.jp/naid/10024781193

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2014年3月24日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:サプリメント

魚油を摂ると短命となる(かもしれない)

魚油は、健康に良い」はずだったが、「寿命を縮めるかもしれない」展開になってる!という話をします。。

今までは..

魚油にはω3系の多価不飽和脂肪酸(PUFA)が含まれ、以下の効果がある。

  • 老人性認知症の改善
  • 脳機能の向上
  • 抗うつ作用
  • 抗アレルギー作用
  • 網膜反射能、視覚機能の改善
  • 血液流動性の改善
  • 心血管疾患の予防
  • 血小板凝集抑制作用
  • 加齢黄斑変性の予防
  • トリグリセリド低下作用

 

食事からだけでは不十分なので、サプリメントからの摂取が推奨されてた。

カロリス食でオメガ3系脂肪酸の適切な血中濃度を保つのは、実際のところかなり難しい。これはカロリス中は燃料として脂肪酸を燃やしてしまうからである。

魚油のサプリメントをとることをお勧めする。

TheCRWay

ω3系脂肪酸を、ほかの脂肪酸より優先的にエネルギーや熱として使うメカニズムが、人体には備わっているのです。

奥山 治美, 市川 祐子, 國枝 英子. 『油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学 (健康双書)』 農山漁村文化協会(2008) p.136-138.

 

どのくらい必要かというと、「日本人の食事摂取基準2010年版(厚生労働省)」ではEPA+DHAは「1g/日以上

8g/日のEPA投与では脳出血罹患やLDL一コレステロールの増加、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん罹患数の増加は認められていない。極端な大量摂取による健康障害の懸念はあるものの、人におけるエビデンスは十分ではない。そのため、上限目標量は算定しない

最近の風向き

ところが、最近のカロリスフォーラムをみると

我々も、以前は、魚油を定期的にとっていたが、Spindler, Fenton博士らの研究によると、「魚油は寿命を短くし、癌のリスクを高める」ため摂るのをやめた

Fenton博士の論文

マウスに植物油を加えた餌と、魚油を加えた餌を与え、実験的に作成した腸炎や腺癌がどうなるか調べた。

意外にも、魚油を加えたマウスの方が腸炎・腺癌が増悪していた。

(細胞性免疫をつかさどる)T細胞の分画変化が関連するようである。

他にも、「魚油はマウスの腸炎を悪化させる」とか「長期に魚油をとると酸化ストレスが増して、マウスの寿命を縮める」とか。

 

TheCRWayは、当初から

魚油は摂取量も大切である。医者から特に指示がない場合は、ラベルに記載してある標準摂取量を超えてはならない。とりすぎると、脂質過酸化ラジカルが発生して、細胞膜をこわして加齢を促進してしまうからである。

当ブログの過去記事でも

サプリメントとしてはEPA+DHAを1000mg前後を摂る。

と用心してたんだが。

カロリスフォーラムを鵜呑みする必要はないが、主催者でありTheCRWayの著者でもあるPaul McGlothinは勉強家で、発言には信憑性がある。

<結論>

1.魚油サプリは要注意!摂りすぎ厳禁!

2.僕は、DHAとEPAのサプリはやめHDL値が下がらないか、(酸化マーカーの)ペントシジン値は改善するか?をみて、中止か続行か判断します。

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坪田先生のサプリメント

坪田先生がたくさんサプリメントをのんでいる」のは、抗加齢学会では有名な話だ。

セミナーなどでも、時々サプリ情報を発信されていたが、このたび抗加齢学会雑誌に正式発表されたので引用する。

坪田先生サプリメント

『アンチエイジング医学―日本抗加齢医学会雑誌 (Vol.7 No.6(2011.12)』 メディカルレビュー社(2011) p.92-95

これを見ての感想。

  1. 多種類のんでいる割に、一種類あたりの量は少なめ。レスベラトロールは150mgだ。
  2. 毛髪関連に重点がある 。

坪田先生はカロリスジャパンのチーフメディカルアドバイザーだけど、カロリー制限を実践しているわけではなさそう。スキーでUV焼けはするし、ワインもどんどん飲んでる由なので、ご自身のアンチエージングは

  1. サプリメント
  2. ご機嫌生活

ということでしょうか?

ご機嫌生活については、抗加齢学会紙上でも「Happy People Live Longer1)」が、今月のテーマである。次回以降、ご紹介させていただく予定だ。

1)Frey Bruno S. Psychology. Happy people live longer. Science. 2011 Feb;331(6017):542-543. Available from: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21292959

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